農業経営コース1年生が産地視察研修会に出かけました

農業経営コース1年生が産地視察研修会に出かけました
宝剣岳をバックに全員で                        (雲一つない快晴で稜線もくっきり)
農業経営コース1年生が産地視察研修会に出かけました
市田柿のブランディング戦略について聞きました  (市田柿工房にて)
農業経営コース1年生が産地視察研修会に出かけました
醸造用ブドウの栽培について聞きました                (林農園にて)

 農業経営コース1年生は、農業関係の見聞を深めるため、令和3年3月2日(火)から5日(金)まで県内の優良事例等を学ぶ産地視察研修会に出かけました。
 3月2日は、最初に伊那市のはびろ農業公園「みはらしファーム」の取組やとれたて市場(羽広農産物直売所利用組合)の状況説明を受け、その後実際直売所内を見学しました。直売所には、地元産品の他みはらしファーム内のとれたてのいちごや加工品、珍しいものだとダチョウの卵が販売されていました。なお学生の中にはその日収穫されたいちごを買って試食し味わっている者もいました。次の伊那食品工業かんてんぱぱガーデンにおいては、商品包装等について見学、人の手で行わなければならないところ以外はオートメーション化されており、作業している人が少なめだと感じました。この日標高2612mの千畳敷カールにあるホテル千畳敷に宿泊、ホテルの外は低気圧の移動に合わせ一晩中強風が吹いていましたが、次の日は快晴で富士山や南アルプスがきれいに見え、ご来光も見ることができました。
 3月3日は、高森町のJAみなみ信州市田柿工房に行き、南信州の名産品である市田柿を中心に地域の生産振興をどう進めているかお話を聞きました。市田柿工房がブランディングをしながら市田柿の振興を図っていることは、マーケティング戦略を実際に知る良い機会になったと思われます。次の飯田市COCORO FARM VILLAGEで昼食後、(株)丸中中根園の中根代表取締役から6次産業化施設であるCOCORO FARM VILLAGEの立ち上げまでのお話しと、他地域との直売所連携や「農業」「観光」「地域活性化」をどのように進めてきたか等のお話しを聞き、農業を活性化していくには、他の産業や他産業行政、地域との連携が重要なことだと学びました。
 3月4日は、木曽地域の妻籠宿等を観光後、塩尻市林農園五一わいんを視察、醸造用ブドウ園内で、五一ワインの成り立ちと醸造用ブドウ栽培等のお話しを聞きました。果樹を専攻している学生もいるため、ここでは積極的に質問が出ていました。質問の中には、「園内の道路に沿ってバラが植えられているのは何故?」というおもしろい質問もありましたが、ブドウ園を訪れる観光客のための景観対策という面と、バラのうどんこ病発生状況でブドウのうどんこ病を予察しているそうです。
 3月5日は、松本城、大王わさび農場の観光の他、三年味噌を製造している松本市の石井味噌を見学、味噌の原料についてのお話しや、長野県で作られる味噌は米麹を使用している、長野県のみそ製造は全国で1番多い、三年味噌の製造の仕方や仕込み年数が長いほど味噌の色が赤茶色に変化するとか、色々な味噌に関する面白いお話を聞きました。
 今回の産地視察研修会は、新型コロナ対策の影響で長野県内になってしまいましたが、長野県内でもまだ勉強になるところがあり、学生にとってはそれなりに楽しく学べたと思います。

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