基調講演:地域資源を活用した地域活性化のプロジェクトマネジメントの手法
講師:桑子敏雄氏(東京工業大学名誉教授)
〇基調講演の概要は以下のとおり
【ルーティーンマネージメントとプロジェクトマネージメント】
・ルーティーンは、日常生活や業務において重要な役割を果たす。ルーティーンによる繰り返される行動や作業を通じて効率性を高め、安定した結果を生み出すことで、個人や組織に安心感と秩序をもたらす。
・しかし、ルーティーンだけでは、変化に対応できない事態も発生する。
・ルーティーンの枠を超える取組が求められる時、重要になるのが「プロジェクト」
・プロジェクトとは、日常のルーティーンとは対照的に特定の目的に到達することを目指す期間限定的な企てであり、新しい挑戦に取り組むための手段。
・プロジェクトの導入は、変化する環境に対応し、持続的な発展を遂げるために不可欠なステップ。ルーティーンが提供する安定性と効率性を基盤に、プロジェクトはその先にある成長や進化を目指すための道筋を示す。
【地域資源を活用した地域活性化に向けたマネジメント】
・地域資源(リソース)の活用にプロジェクトマネジメントの手法を取り入れることが必要
・プロジェクトのリソースとは、人材・時間・資金
・人材に関しては、複数のステークフォルダーを活用して進めていくことがポイント
【ルーティーンとプロジェクトの思考】
・ルーティーンだけだはリスクに対応できない。
・ルーティーンからプロジェクトへの意識的な構造転換(プロジェクトシフト)が必要
・プロジェクトは、未来に向かう力であり、新たな展望を開く試みである
・リスクを考えながらプロジェクト的な思考が大切
・何が起こるかわからないことを恐れていてはいけない。
・プロジェクトシフト(心構え)をしておくこと
事例発表
・有限会社いろは堂 代表取締役社長 伊藤拓宗氏
・JAみなみ信州 営農部果実柿課 米山直樹氏
・稲倉の棚田保全委員会 委員長 久保田良和氏