雹(ひょう)害果を「絵入りリンゴ」として再生する取り組み

雹(ひょう)害果を「絵入りリンゴ」として再生する取り組み

今年の果樹栽培は、4月の度重なる凍霜害や降雹などによって大変厳しい環境となりました。特に、7月11日に松代地区で発生した雹はりんごやぶどうに著しい被害を及ぼしました。このような状況下で、農業経営コース果樹専攻1年の13名は被害を受けて傷ついたリンゴ果実の利用方法について話し合い、「絵入リンゴ」の作成を決めました。

「絵入リンゴ」は7月下旬から果実に袋を掛け、10月中旬に袋を外して絵入りシールを張り、11月下旬に収穫と同時にシールを剥して完成します。図柄は、「寿」、「農業作業安全」、「アルクマ」、「合格祈願」の4種としりんご産業について広く知ってもらうことを目的とし、地元の小学校に贈呈することを予定しています。また、地域の果樹産業を元気づけるための一助となればと地元JAにも贈呈することを予定しています。

今回の学生たちによる取り組みを通じ、今後、農業と関わってゆく中で、災害などの苦難に遭遇しても、「転んでも何かを掴んで立ち上がろう」との強い意志や実践力を身に着けてもらえたと感じています。

長野県農業大学校 2024年学校案内
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