思い出の地を訪ねて 「中御所363の今!」 (その2)

思い出の地を訪ねて 「中御所363の今!」 (その2)
県立図書館の前庭に建っています
思い出の地を訪ねて 「中御所363の今!」 (その2)
黒御影石の記念碑

〇寮の跡は
 昔は門を入って左側の道沿いに2階建てのプレハブ小屋が建っていました。現県庁の建設の際の仮施設として使われたと聞いていましたが、床が抜けたりしている傷んだ建物でしたが我々は洗濯物の干場に使っていました。その奥にいわゆる校師さん一家が住む住宅があり原田さんと言う家族が住んでおられました。その南側に木造2階建ての北寮があったわけです。今はテレビ信州の本社と思われました。
 西寮、東寮、南寮そして北寮との間にあった食堂は県立図書館になっているようです。全く過去を思わせるものありませんでした。ただ、寮の東側を流れていた用水路は昔のままのようで何となく昔の位置関係を伺い知ることが出来、懐かしく思われました。
 南寮の南側は試験場の水田が信大工学部まで続いていましたが、今は若里公園としてケヤキやエンジュなどの木が植わり芝生の公園となっており昔の面影はありません。
〇記念碑
 県立図書館の前庭には農大同窓会建立の記念碑が建っています。「農業試験場、農業大学校跡」と刻んだ当時の西沢権一郎知事揮毫の黒御影石の記念碑です。裏面の由緒書きには明治30年に試験場開設、大正10年にこの地に移転し、大学校は農事講習部として発足し昭和47年松代移転までこの地にあったことを記してありました。
 移転から約半世紀、この碑を見なければここに試験場や農大があったことは全くわからないことでしょう。寂しい気持ちもありますが時の流れの大きさを改めて感じました。
 中御所の卒業生はもちろん松代の卒業生の皆さんも機会ありましたら是非、県民文化会館周辺の散策をして昔の情景、農大生の青春謳歌を思い偲んでほしいと感じました。


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