


野菜専攻では、害虫を退治してくれる天敵の温存・繁殖場所となるインセクタリープランツ(天敵昆虫を保護・増殖させるための植物)を研究テーマにして減農薬栽培を検討している学生がいますが、農大の畑にもよ~く探せば自然に発生する土着天敵が結構いるものです。
先月から作物専攻のソバの畑で、捕虫網を振り回して天敵昆虫の採集調査をしています。狙いはヒメハナカメムシ。体長2mm程度のちっちゃなカメムシですが、コイツは益虫、アザミウマなど難防除害虫を捕まえて食べてくれる有力な天敵です。
採集調査の結果、成虫のほか幼虫もたくさん見つかり、どうやらヒメハナカメムシがソバの花の蜜も餌にしているようで、ソバの畑を繁殖場所にしていることがうかがえます。
ソバに別の野菜の害虫(害虫になるカメムシなど)が発生しないか注意する必要がありますが、天敵利用のヒントになりそうで、先生も勉強になりました。